筋膜 と トリガーポイント

 

筋肉を包んでいる筋膜が注目されてきました。

すべての筋肉は、筋膜に包まれ保護されています。

「筋肉が働く」=「筋肉が縮む」 と筋膜も縮みます。

様々な原因で、筋膜が縮んだまま元に戻れなくなり、筋膜に シワ が出来ることがあります。

その シワ が、隣接する筋肉を刺激すると痛みが起こります。

また、筋膜と筋膜の間は組織液に満たされていますが、血行不良などで組織液が減少すると摩擦がおこり痛みとなります。

これが 「筋膜性疼痛症候群」 です。

 

体の表面の筋膜のトラブルなら、入浴などで筋膜が温められたり、日常の動きや運動、ストレッチなどで解消される事が多いのですが、体の表面より深い所にできた筋膜の シワ は、解消されずに定着してしまうことがあります。

 

これが、なかなか解消しない痛みや不快感の原因となり、

また 「トリガーポイント」 となることがあります。

 

「トリガーポイント」 とは

 

筋肉の拘縮や、筋膜の シワ などのトラブルが、

その付近だくでなく広範囲に、

また、飛び火したように離れたところに

痛みを起こしてしまうことがあります。

その原因となるトラブルが起きている部分を 「トリガーポイント」 と呼びます。

 

「トリガーポイント」 を解消するためには、どのような姿勢や動きで痛みが起きるのか教えていただき、痛むところだけでなく、その周辺や、「トリガーポイント」 の存在が予測される場所を確認します。

「トリガーポイント」 がみつかれば、入念に筋肉の拘縮を解きほぐしたり、筋膜の シワ を伸ばして (筋膜リリース) 、痛みや不快感のもとを断つことが必要です。